【インプラントとは】天然の歯のような安定した噛み心地を取り戻す
インプラント治療とは、歯の機能を回復する治療のひとつで、歯を失った部分に人工歯根(インプラント体)を埋入し、それを土台として人工歯を被せる治療です。
あごの骨の中にインプラント体が定着しますので、天然歯と遜色のない噛み合わせが取り戻せます。ブリッジのように両隣の歯を削らず、入れ歯よりも自然で安定した噛み心地を再現することができます。今やインプラント治療は、「第2の歯」とまで言われる、画期的な治療法といえます。
チタンの使用で高まるインプラントの安全性
インプラントの素材にはチタンが使われています。チタンは人間の体に馴染みやすく(生体親和性)、人体に安全な素材として知られます。
その特徴として、歯ぐきの粘膜と結合しやすく、毒性が少ないことが挙げられます。チタンは歯科分野のみならず、整形外科の人工関節や骨の固定など医療分野において幅広く使われています。
セカンドオピニオンで不安を断ち切る
「セカンドオピニオン」とは、複数のドクターに意見を聞くことにより、納得して治療を受けられる仕組みのことです。違う先生の意見を聞くことで、治療の幅が広がります。
当院では、インプラント治療のセカンドオピニオンを実施しております。初めてのインプラント治療を検討している方や、費用・期間など治療中の痛みなどに疑問をお持ちの方は、お気軽にご相談ください。
患者さんの状態を診ながら、入れ歯やブリッジも考慮し、最適な治療をご提案します。治療方法はひとつとは限りませんので、「主治医以外の先生の意見を聞くのは気が引ける」と思わずにお気軽にご相談ください。
インプラント治療の流れ
【1】診査・診断・治療計画・術前治療
歯並びやあご、顎関節の状態を確認し、治療の流れをチェックします。インプラント治療はすべての方に可能な治療とは限りません。細心の注意を踏まえて診査を行います。
【2】一次手術:人工歯根を植え込む
インプラント体をあごの骨の中に埋入する手術を行います。まず歯ぐきを切開してインプラントと同じ大きさの穴を骨に形成します。そこにインプラント体を埋入して固定させてから、歯ぐきを縫合します。 手術後数か月すると、骨とチタンがしっかりと結合します。
【3】二次手術:土台を取りつける
インプラントと骨が結合したら、人工歯を装着するための部品を取り付け、歯ぐきの形を成形します。この段階で歯型を採って仮歯を作り、噛み合わせを調整した後、歯肉の傷口が治るのを待ちます。
【4】補綴処置
人工歯をインプラントに装着し、併せて歯磨き指導を行います。
【5】術後のメインテナンス(重要)
安定した状態を長く保つためには、術後のメインテナンスが不可欠です。歯磨きが不十分だとインプラントの周りに汚れや歯垢が付き、それが原因でインプラント歯周炎を引き起こします。ひどくなると周辺の骨がやせてきてインプラントがグラグラ動き始め、脱落の恐れもあります。 そのためにも毎日しっかりと歯磨きをして、きちんと定期検診を受けましょう。